医薬品情報学講座では,情報学を基盤とした学際的なアプローチにより,医療や地域社会における諸課題の解決に取り組んでいます.特に,薬学的視座での疾患予防・治療の個別最適化と医療安全の推進を中心に据えています.リアルワールド(医療現場,地域や生活の場)における“情報”(= 医療・健康情報)の収集, 解析・評価, 検証(ラボワークも含む),それらを通じた新規のエビデンス・システムの創出までを目指しています.研究の実施にあたっては,情報やデータを扱う多様な関連分野とのインタラクションや他分野との融合が求められます.このため,当講座では関連分野の研究手法を取り入れた研究や異分野研究者との共同研究に積極的に取り組んでいます.また,医療・介護の現場で働く医療者(薬剤師をはじめとする多職種)や関与者(患者,地域コミュニティも含む)との協働で進める研究が多いのも講座の特徴です.医療や地域社会への研究成果の還元を常に念頭におき,自由で柔軟な発想を大切にしながら,薬学的視座でヘルスケアの未来を創る研究に邁進したいと考えています.